2020/07/26 09:00


お取扱いについて

一般の革靴やスニーカーなどのシューズ類をはじめ、ピローグのサンダルでもアウターソール(底)に使用しているPU(ポリウレタン樹脂)やEVA(エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂)は、「軽量かつソフトな質感でクッション性が高い」という特徴があります。

しかし、これらの素材の特性上、加水分解を起こしてしまう場合があります。
「加水分解」とは、主に化学物質と空気中の水分などが反応して分解を起こす現象のことです。
空気中の水分を吸収しすぎた結果、経年劣化を起こし、アウターソールが破損してしまいます。
これは、使用頻度にかかわらず、新品のものでも長期の保管によって起こる可能性があります。

ご購入者さまに安全・快適にピローグのサンダルをお使いいただくために、
加水分解を遅らせるお取り扱い方法をご紹介します。

1. 風通しの良い場所で保管する
加水分解の原因となる水分がサンダルに留まらないように、
下駄箱や湿気の多い場所、直射日光が当たる場所での長期保管はしないでください。
上記のような環境での長期保管は、加水分解の発生率を高めてしまいます。
できるだけ風通しの良い場所に保管することが重要です。

2. 水分に気を付ける
インソールとアウターソールの接着部分に水分が入らないよう注意することが大切です。
万が一、水分が付着した場合には、なるべく早く拭き取るようにしてください。

汚れてしまった場合は、アルコール成分を含んだウェットティッシュを使ってください。
アルコールは水分よりも蒸発が早く、素材に対する負担も少ないので、手軽に綺麗にすることができます。

雨天時の着用は、小雨であれば特に問題ありません。
しかし、安全のためにも、天気の良い晴れた日に履くことを心がけてください。

3. 定期的に着用する
加水分解の予防に最も効果的なのは、購入したサンダルをたくさん履くことです。
着用しない状態が続くことで、上記の加水分解の発生条件を満たしやすくなってしまいます。
定期的にサンダルを履くことで、サンダルに呼吸をさせてあげるようなイメージを持ちましょう。

4. 長期保管をする場合
どうしても長期間にわたって保管をする場合には、プラスチックバッグに入れて空気中の水分の吸収を防ぎましょう。
プラスチックバッグ内の水分対策のために、乾燥剤も同封しておくとより効果的です。
お菓子や海苔などについている乾燥剤でも、十分に効果を発揮してくれます。

5. 買い換えのタイミング
ピローグでは、半年~1年を買い換えのタイミングの目安としています。
しかし、上記のお取り扱い方法を実践することで、本来よりも長くご着用いただける可能性が高くなります。
実際にお客さまの中には、2~3年以上の長期にわたりご愛用くださっている方もおられます。

※履く予定のないサンダルのご注文は、加水分解による劣化を招く恐れがあるため、お控えください。お客さまの安全が第一ですので、何卒ご理解いただけますと幸いです。